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2020年11月26日

糖尿病には、鍼灸と漢方で免疫力向上が良い【糖尿病の原因・治療法解説】

ブログ 健康

未だに新型コロナウイルスの感染が収まらず、皆様 鬱々とした日々をお過ごしかと思います。

特に基礎疾患をお持ちの方は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化しやすいと言われているので、注意が必要です。

なかでも糖尿病は、我が国で一千万人が罹患している今や国民病です。
特に人種的に東洋人がかかり易いとされています。(コロナと逆ですね!)

そこで今回は、基礎疾患の中でも特に注意が必要だとされる糖尿病の鍼灸漢方治療についてご紹介します。
少しでもご不安を取り除き、お役に立てれば幸いです。

目次

糖尿病の原因と分類

まずここでは、西洋医学的分類を簡単にご紹介します。

インスリンは膵臓から出るホルモンで、血液の中の糖をエネルギーに変える唯一のホルモンです。
血糖を一定の範囲におさめる役割があります。

このインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(=血糖)が増えてしまうのが糖尿病です。

糖尿病を分類すると

*一型糖尿病:膵臓の細胞が壊され、インスリンが出なくなるなる欠乏型。(インスリン依存型)

*二型糖尿病:インスリンの分泌が減少したり、働きが悪くなる。 (インスリン非依存型)
 9割がこの型で、中高年に多く、過食 ストレス 運動不足 肥満などが原因。

*あと遺伝子の異常や、妊娠によるものがあります。

これらの原因で血糖値が上がり、いろいろな病気を引き起こします。
初期は血行障害による手足の痺れや痛み。皮膚の乾燥、かゆみ。頻尿、多汗、のどの渇き。
ひどくなると 網膜症・腎症・神経障害の三大合併症や動脈硬化症を伴うこともあります。

糖尿病と東洋医学

糖尿病は日本では以前、消渇(しょうかち)と呼ばれていました。

糖尿病は日本では以前、消渇(しょうかち)と呼ばれていました。

消渇(しょうかち、かわきのやまい)の”消”は「たくさん食べているのに痩せる。」
”渇”は「喉が渇き、水分を多くとる。」という意味です。

これは三つに分類され、上から

上消(隔消) 邪熱、肺を燥して、多く水を飲み食すくなく、大小便つねのごとし。

中消(消中) 胃熱し、脾陰虚す。飲食共に多く、小便赤し。

下消(腎消) 腎虚し、水乾く、多く水を飲み、小便膏の如くにしてしぶる。

 *鍼灸重宝記(=江戸時代の指南書)医道の日本社より抜粋。( )内は黄帝内経(=世界最古の中国の医学書)の分類

とあります。

ストレス、運動不足、不摂生から暴飲暴食に至り、最後腎臓をやられ・・・昔も今も同じですネ!

鍼灸と漢方の治療

鍼灸の施術では、初期段階では肺大腸や、脾胃(ひい)の経絡を使います。
肘にある曲池のお灸が昔から有名です。

*東洋医学で言うところの脾臓は膵臓を含み、胃腸を統括する臓器です。

病が進むにつれ、腎や肝、心包三焦の経絡を治療することも必要かと思います。

参考までに鍼灸重宝記の治療穴を紹介しておきます。
ただし私が使った事のない穴(ツボ)も少々あります。

水溝、金津玉液、曲池、太沖、行間、労宮、商丘、然谷、隠白
灸=腎兪、中膂、意舎、小腸、膀胱、関元。針、中膂、意舎、照海、曲池、曲骨。
(原文ママ)

漢方薬の治療薬として 代表的なものに、
八味地黄丸、防風通聖散、加味四物湯など挙げられますが、証(ショウ=漢方の病状)に合ったものを選ぶには、医師、薬剤師や登録販売者に相談してください。

鍼灸漢方で免疫力を向上させ、皆様が健康的な生活が送れるようお祈りしております。

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