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2020年12月23日

ストレスを鍼灸で解決できるのでしょうか?症状緩和の穴のご紹介も!

ブログ 健康

"ストレス”って言葉、よく使うしまた耳にしますネ!
最近ではコロナで溜まっていたストレスが、GoToで一気に爆発し・・・ちょっと心配です。

ストレスの解消方法・・・いろいろありますね。

一番カラダにいいと思われるのがまずスポーツ!健康的でいいですね。
また 笑うことでストレスが低下し、免疫力が向上することが一般に知られています。

先日ラジオで、ある日本のお医者さんが患者さんとの研究で、「キスすることによって、皮膚のアレルギー反応が低減する。」
という発表が、イグノーベル医学賞を受賞したという話を耳にしました。

でも逆に悪いと思われる解消法の方が スグいくつも思い起こされますね。
〜中毒(死語か?)とか、〜依存症とか・・・

鍼灸でストレスが解消できるかどうか、エビデンスの難しいところですが、以前こんな記事を目にしました。

それは ワシントンD.C.のジョージタウン大学病院の研究者が、ラットでの実験の結果
「鍼灸が慢性ストレス疾患に効く、という有力な証拠がもたらされた。」と発表したものです。

また以前日本のTV番組で、ブタや牛のお乳の出を良くするため 獣医さんがお灸をしているのを放映してました。
ブタが恍惚の表情で”ブヒ〜”と鳴いていたのが印象に残っています。

そしてWHOが、「鍼灸で効果があると認めた疾患」の中にもストレス性疾患の記載があります。

では当院でストレスが原因と思われる主な疾患の東洋医学的解釈と、その対応するツボなどご紹介します。
これはもちろんあくまで主観で、定説ではないことをご了承下さい。<笑>

目次

まずストレスについて西洋と東洋の医学からご紹介します。

“ストレス”という言葉はもともと物理学用語で、「外からかかる力による物質の歪(ひず)み」のことを意味していたんだそうです。

現在では医学でも使われ、A.外からの刺激に対する身体や心の反応のことを“ストレス反応”と呼び、
B.その反応を生じさせる刺激(ストレスの原因)のことを“ストレッサー”と呼んでいます。
一般に言う”ストレス”は、この両方の意味なんだそうです。

東洋医学では A.を外因 B.を内因と呼んでいます。
そして病気の原因を「内因」「外因」「不内外因」の三つに分けています。

「内因」とは、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の七つの感情のことで=七情(しちじょう)といい、それぞれ五臓と結びついていて、感情が過度になると病を発するとされます。

「外因」は、外部の環境が身体に害をなすもので、風・寒・暑・湿・燥・火という六つの気=六気(りっき)が激しく変化することで身体に影響を与え、発病の原因となると考えられています。
 六気はそれぞれ風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪(熱邪)と呼び、六淫(ろくいん)と呼ばれ、これもやはり五臓と結びついて疾病の原因となります。

「不内外因」はその他の原因を指し、不適当な飲食や過労、外傷や房事(SEX)過多などが挙げられます。

ストレスは最初、身体のどこへ行くか?

では、最初にストレスを受けるのはどこでしょうか?

身体には経絡(けいらく)という”気血の通り道”があり、その経絡線状に穴(ツボ)があります。

経絡は五臓六腑にそれぞれ左右一つずつ存在し、身中を廻ります。
それ以外に身体の正中線を走る任脈(にんみゃく)、督脈(とくみゃく)があり、
更に心包(しんぽう)三焦(さんしょう)経という漢方独特の考え方の経絡が存在します。

最近刊行された、ダニエル・キーオン著「閃く経絡」(医道の日本社刊)の中で、
氏は”経絡は身体の膜の上を走る。”という、「ファッシア理論」を展開されています。

そして心膜の上を走るのが心包経、腹膜の上を走るのが三焦経で、
ストレスが五臓六腑へ直接影響を受けないよう楯となっているんです。

言わば五臓六腑への衝撃を防ぐ緩衝材みたいな役割を持つ”守り神”と思ってください。。

では先ず心臓の守り神、心包経の主な穴(ツボ)をいくつかご紹介し、病を見ていきます。




心包経(=心膜)は心(ハート)を守る鎧(よろい)です。

心包経は主に手の掌側を走ります。

主な穴(ツボ)をいくつかご紹介します。

労宮(ろうきゅう)  疲労の宮殿

手掌の中央に位置します。
薬指をグッと曲げて、その先端が当たる辺りにあります。

ストレスや疲労が極度に溜まると、ここに熱を持ちます。

内関  ナァァァ胃患 吐き気の特効穴

手首から指3本の中央にあります。

乗り物酔いに覚えておくと便利な穴です。

ストレス性の胃痛には、公孫(脾の穴)と合わせて使います。

郄門(げきもん)  針郄の虚人

だんだんダジャレコーナーになってきました!<笑>

前腕内側の中央(=掌を自分に向け一の腕のど真ん中)にあります。

文字通りストレスが過激で、不眠や気鬱な時に使います。

三焦経
 ここは何ザンショ? 腹腔の臓器の守り神です。

三焦(さんしょう)は文字通り三つに分かれます。

上から上焦(じょうしょう)・・・肺
   中焦(ちゅうしょう)・・・脾、胃腸、肝
   下焦(かしょう)・・・・・腎、膀胱、子宮 に分類されます。

この経路は主に手の背側を走ります。

主な穴を少しご紹介します。



四瀆(しとく)  シットクと便利な穴です。

前腕背側中央のちょっと上にあります。

ストレスからくる難聴
また歯痛にもよく用いられます。

陽池(ようち)  沢田流の名穴です。

幼稚なダジャレはヤメにします。<笑>

手関節の背側中央にあります。

沢田先生や深谷先生(昭和の名人)が、下焦の病によく用いられた穴ですが、
私は肩こりや寝違いによく使います。”肩こりの原因の半分はストレス”とも言われます。




ストレスから来る疾患 
 上述した疾患以外にも、ざっと以下のような疾患があります。

 頭痛、めまい、高血圧、低血圧、脳卒中、虚血性心疾患

 胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、拒食症、過食症

 パニック障害、過換気症候群、書痙、チック病

 甲状腺機能異常、慢性関節リウマチ、膠原病

 気管支喘息、過換気症候群

 アトピー性皮膚炎、慢性じんま疹

 自律神経失調症 その他

太㐂堂では、心包三焦経だけでなく色々な経絡経穴の組み合わせによって
それぞれ施術を行なっていきます。

鍼灸で免疫力をアップし、ストレスに打ち勝ち健康を増進しましょう!

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